ハロウィンといえばカボチャ。
この時期、デコレーションに欠かせないカボチャですが、実は、カボチャには高濃度のビタミンやミネラルなど、あなたの健康に欠かせない栄養素がたくさん含まれていることがわかっています。
1. 目にいい
ニンジンは驚くほど目に良いと言われていますが、実は、目に良いと言われるオレンジ色の野菜はニンジンだけではありません。Self Nutrition Data によると、1カップ (116g) あたりのカボチャには、ビタミンAが1日の推奨量の170%以上含まれているそうです。また、アメリカ眼科学会の記事には「ビタミンAは、視力に重要な役割を果たす」と述べられています。「光スペクトル全体を見るために、網膜内の光受容体細胞が正しく機能するため、目はある特定の色素を生成する必要があります。……ビタミンAが不足していると、健康な粘膜を維持するのに十分な潤いを生成することができません。」つまり、カボチャは夜間視力の維持と、目の潤いを一定に保つのに効果的なのです。
2. 肌にいい
ビタミンAとビタミンEに加えて、カボチャには、肌のコンディションを整えるのにぴったりのビタミンCを大量に含んでいます。『Dermato-Endocrinology』 (皮膚-内分泌学) に掲載された論文によると、L-アスコルビン酸(別名ビタミンC)は、局所塗布時に限らず経口摂取した場合でも、コラーゲンの構造を安定化させる事で肌に有益に働くそうです。カボチャは、あなたの肌を柔らかくしわのない状態に保つのにも効果的なのです。
3. 心臓にいい
カボチャに含まれるビタミンCは肌だけでなく、心臓にもプラスの効果があると言われています。ジョンズ・ホプキンズ大学で2012年に行われた研究は「大量のビタミンCは血圧を適度に下げる可能性がある」との見解を示しています。カボチャを高血圧の薬として代用する事はできないかもしれませんが、標準をわずかに上回る人たちが摂取する事によって、標準値まで下げて安定させる事はできるかもしれません。
また、カボチャの種も、心臓に良い影響を与える可能性があると言われています。米国国立医学図書館に掲載された記事に「全粒粉、ナッツ、マメ類、ココア製品、コーヒーを含む種子の消費量が増えると、心血管疾患および2型糖尿病のリスク低下、または血清コレステロールや血圧などの心血管疾患のリスクが大幅に減少する。」と述べられています。心臓強化のために、カボチャの種を捨てずにローストしてみて食べてみてはいかがでしょうか。
4. 糖尿病に効果あり
『Medical News Today』 によると、カボチャに含まれるマグネシウムは、2型糖尿病の発症リスクを軽減するのに役立つそうです:「マグネシウム摂取量が100ミリグラム/日増加すると、2型糖尿病の発症リスクが約15%低下する。」1回のカボチャの摂取量に含まれるマグネシウムは22ミリグラム、これだけで20%分のマグネシウムが摂取できますね。
5. 炎症を軽減
『Nutrition Research Reviews』 に掲載された研究では「カボチャ補給食品は抗炎症性物質の良い供給源とみなされている」と述べており、関節炎などの疾患の治療に役立つことがあるといわれています。これは、カボチャには天然の抗酸化物質が含まれているため、ハーバード・ヘルスによると「炎症リスクを減らす事により慢性疾患を予防できる」からだそうです。
ハロウィンの装飾に限らず、5つの大きな健康的メリットをもたらすカボチャ。ハロウィンの時期には、ジャック・オ・ランタンのためでだけでなく、あなたの健康のためにももう一つ余分にカボチャを買ってみてはいかがでしょうか。