毎日寒い日が続いていますが、休暇中、新しいスポーツにチャレンジした方はいらっしゃいますか。スノーボードからそり滑りまで、冬のスポーツには楽しみながらカロリーを消費できるものがたくさんあります。
この冬、どんなスポーツに挑戦しようかと考えているあなたに、今回は、楽しみながらカロリーも消費できる冬にしかできないスポーツをご紹介します。
スキー
全米スキーエリア協会によると、スキーは、毎年約700万人のアメリカ人が楽しんでおり、とても人気のある冬のスポーツです。その歴史は数千年前に遡り、当時は、必ずしも娯楽を目的にしたものではありませんでした。国際スキーヒストリー協会は、「石器時代には、人々は狩りのために、今でいうクライミングスキンのように機能する動物の毛皮に覆われたスキーで、トナカイやエラジカの群れを追って、中央アジアのあるタイ地方から北西及び北東に移動していた」と記しています。幸いなことに、私たちはもう夕飯のために狩りに出る必要はありません。むしろ夕飯に食べた分のカロリーを、スキーで消費したいと思っている人が多いのではないでしょうか。
ハーバード・ヘルスは、体重が70キロの人が30分間のダウンヒルで消費するカロリーは223kカロリー、クロスカントリの場合で298kカロリーだと述べています。つまり、午後をまるまるスキーに費した場合には、1338~1788kカロリーを消費することができるのです。
スノーボード
過去数十年の間に、アメリカではスノーボードの人気が高まっています。 最初のスノーボード(またはスナーファー、snow + surfer)は、Bulgaria Ski によると、Sherman Poppen というサーファーによって、1964年、子ども用スキーを二枚くっつけたものを固定して作られたそうです。クリスマスプレゼントとして、当時の子ども達に大変喜ばれましたが、その現象は現れるのと同じ早さで消え去りました。二人目のサーファー、Dimitrije Milovich がショートサーフボードをベースに、新しいプロトタイプに取り掛かりました。1990年代になると、一時的な流行で終わってしまわないようにと活動を続けた当時の少数のスナーファーたちによって、スキーリゾートでのスノーボードの使用が許可さるようになりました。
スノーボードでの消費カロリーは、計算が少々厄介です。Ski and Snowboard Month によると、70kgの人が30分間スノーボードをすると、およそ220kカロリーを消費することができるそうです。この数字は、(アルペンを指している可能性がありますが)ダウンヒルスキーのカロリー消費に匹敵します。しかし、トリックやフリップなどを決める競技スタイル(またはフリースタイル)のスノーボードをする場合、そこで消費されたカロリーは、娯楽目的のスノーボーディングの約2倍になり、およそ490kカロリーになります。
そり滑り
そり滑り、この冬の遊びは、何千年も前から多くの形で存在してきました。高速のトボガンから、リュージュや、緩やかな滑走路をスノーチューブと呼ばれる雪用の浮き輪で滑るというような遊び方まで様々です。単純に坂を下っても、運動したようには聞こえないかもしれませんが、実は予想以上にカロリーを消費するスポーツなのです。ハーバード・ヘルスのカロリーチャートによると、そり滑り、リュージュ、トボガンでは、30分毎に260kカロリーを消費しているそうです。ではなぜ、この数字はスキーやスノーボードよりも高いのでしょうか。
なぜなら、このスポーツでカロリーが一番消費されるのは、そりやワゴンなどの乗り物に乗っている時ではなく、滑り終わった後、再び丘の上に戻る時に消費されるのです。特に、2人以上の誰かと一緒に遊ぶ場合には、丘から下に滑りおりた瞬間に、できるだけ早く自分のギアを持って丘の上まで走って登らなければなりません。次滑ってくる人に当たってしまっては危険ですからね。
スノーシュー
長い歴史を持つウィンタースポーツの一つに、スノーシューがあります。スノーシューは、中央アジアを起源とし、イヌイットや先住民族の祖先とともにベーリング海峡を渡ったと考えられています。米国スノーシュー協会によると、1960年代から70年代にかけて、スノーシューメーカーは、伝統的な生皮レースと木材を使用するのをやめ、代わりに合成ゴムとアルミニウムを多く使用するようになったそうです。スノーシューが、カジュアルに利用されるようになったのは、その利便性へのシフトによるものでした。クロスカントリーと同様に、スノーシューは、良い有酸素運動になり、ハーバード・ヘルスによると、30分間で約298kカロリーを消費する事ができるそうです。
アイススケート
最後は、多くのスポーツファンにも愛されているこのスポーツ、アイススケートです。アイスダンスからフィギュアスケート、そしてホッケーまでアイススケートは多くの人が楽しむことのできる冬のスポーツです。オックスフォード大学のフレデリコ・フォーメンティ(Frederico Formenti)氏が行った調査によると、アイススケートは、4000年以上前にフィンランドで誕生したそうです。当時のアイススケートは、スキーやスノーシュー同様、娯楽のためではなく、生活の一部として使用されていました。そして、長い歴史を経た今、アイススケートは多くの人々に愛される 冬のスポーツへと発展を遂げました。
ハーバード・ヘルスによると、ホッケーは30分毎に298kカロリー消費する事ができる一方、アイススケートも、およそ260kカロリーを消費するそうです。アメリカフィギュアスケート連盟によると、プロのスケーター達はその2倍のカロリーを消費するそうです。更に、新米スケーターでさえも、1時間のアイススケートは、8kmの走行と同等で、リンクを回るのに相当のエネルギーを消費すると述べています。リンクを単純に回るでも、トリプルルッツのジャンプを決めるでも、ホッケーの試合に参加するでも、スケートは今年の冬、カロリーを消費するのにぴったりの活動の一つです。
今後、数ヶ月間は夏のスポーツをすることできません。それでも冬には冬ならではの寒さを乗り越えながら、体力をつけてアクティブでいられる方法がたくさんあります。皆さんも是非、今回紹介したスポーツに挑戦してみてください。