1日8時間睡眠を摂ると仮定した場合、人は一生のうちの3分の1の時間をベットの上で過ごすことになります。それほど重要な睡眠の時間ですが、昨今テクノロジーで睡眠をアップデートしようという動きが強まっています。そのムーブメントを総称して「スリープテック」と呼びます。
スリープテックすべてに通ずるキーワードは「睡眠の質」。
毎日スッキリした頭で活動するためには、充分に睡眠時間を摂ることが大事です。しかし、毎日となると忙しい我々現代人にとってはなかなか難しいことです。
そんなときに重要になってくるのが、睡眠の質を理解し、改善すること。睡眠の質を高めることで、幾分か睡眠時間の少なさをカバーすることができると言われています。
テクノロジーの力を用いて、自分の睡眠について知り、それを改善するよう促すこと。それがスリープテックの本質です。
「スリープテック」はCESでもホットワードに
1月9日から12日にかけて、ラスベガスで開催された世界一の家電市 CES。今年、スリープテックは多くの人から注目されており、会場である Sands Expo の2階、入り口のすぐそばにスリープテックのエリアが設けられました。ここのエリアは、毎年今年注目のテーマが陣を構える場所になっています。
そんな盛り上がりをみせるスリープテックエリアにて、Nokiaからも新しいプロダクト『Nokia Sleep』が発表されました。
Nokia Sleep は、マットレスの下に敷いて使用するパッド形状の睡眠センサー。この薄くてコンパクトなセンサーで、睡眠サイクルの分析、睡眠の質のスコア化、心拍の検知、さらには、睡眠障害のサインともされるいびきの検知を行うことができます。
また、既に Nokia Steel HR を持っている方は、時計をしたまま寝る必要がなくなるのも、嬉しいポイントかもしれません。
Nokia Sleep では、Nokia Steel HR で測りきれなかったより細かい睡眠検知を行ってくれるようになるからです。
Nokia Sleep による睡眠の質のスコアは、睡眠の長さ、睡眠にかかる時間、起床および寝る時間の規則性など、いくつかの基準に基づいて計算されるのだそうです。
このスコアを改善していくことが、睡眠の質を高めることに直接的に繋がります。
サービス同士の連携で、よりよい睡眠環境づくりを
加えて注目したいのは、さまざまなサービス同士を連携するためのサービスIFTTTと繋がること。
IFTTT は、キーアクションとそれに伴うアクションを設定しておくと、実際にキーアクションがあったときに指定したアクションを自動実行するサービスです。
今回の連携により、Nokia Sleep で検知した「朝起きたこと」や「夜就寝したこと」をキーアクションとして、IoT製品を操作することができるようになります。
例えば、ランプや暖房を操作したり、コーヒーメーカーでコーヒーを入れたりするのを、キーアクションをきっかけに自動で行うことができます。
こういった連携も、睡眠の質向上の一助になるでしょう。
日本への上陸も、楽しみですね!
また、Nokia Health公式アプリ『Health Mate』では、質の高い睡眠を支援するプログラム『スリープマスター』を提供しています。こちらは、8週間かけて睡眠サイクルを改善するプログラムになっています。
Nokia Steel HR や Nokia Steel などの端末があれば参加できるプログラムとなっているので、ぜひこちらもお試しください!