あなたにとって最適な睡眠時の姿勢とは?

睡眠
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5月 15, 2018

健康的な睡眠は健康的な毎日を導きます。睡眠中の姿勢が、毎日の健康、気分や生産性に劇的な影響を与えることをご存知でしたか。

1日の中で、およそ8時間をベッドの上で過ごすことを考えると、睡眠中の姿勢が、日々の生活にある程度の影響を及ぼすことは誰もが想像つくでしょう。今回は睡眠中の姿勢ごとに、それぞれの長所と短所を探りながら、あなたが完璧な睡眠をとるために適した姿勢を見つけましょう。

仰向け

長所:夜間ずっとマットレスによって背中が支えられるため、仰向けでの睡眠は、あなたの背骨と首とって最高のポジションだと言えます。背骨に余分な負荷がかからず、背筋をリラックスさせることができます。このポジションは、実はあなたの肌にとっても、とても良い効果があります。枕に顔を押し付けないために、毛穴を塞ぐことなく肌の炎症トラブルを防ぎます。(枕には、ばい菌や汚れ、メイク、整髪剤、肌の脂などが蓄積していることがあり、あまり衛生的だとは言えませんよね。)また、枕に顔を埋めて眠ることによってシワの原因ともなるため、仰向けで寝ることでシワ防止にもなると言えるでしょう。
短所:仰向けで寝ると、慢性的ないびきを引き起こすことがあります。いびきは、舌が喉の後方に沈み込んでしまったことにより、上部の空気が振動することによって起こります。悪化すると、睡眠時無呼吸症候群は、呼吸や睡眠の質に影響を及ぼし重大な障害となる可能性があります。

うつ伏せ

長所:残念ながら、うつ伏せ寝によるメリットははそれほど多くなく、『Healthline』によると、うつぶせで寝は、いびきや睡眠時無呼吸症候群を緩和することができる(一部の例に限る)と報告していますが、それ以外に、これまでに報告されたうつぶせ寝によるメリットはありません。
短所:うつ伏せで寝ると、背中をアーチ状に曲げ、背骨の自然な湾曲を平たくしてしまい、体にとって不自然なポジションになってしまいます。また、頚椎上部が固定されるため首の緊張を引き起こし、長期的な首、肩のトラブルや頭痛の原因となります。さらに、このポジションは、神経が刺激(しびれや痛みにもつながる)され、関節や筋肉に負荷がかかることがあります。あなたがもし肌の状態を気にかけていながら、現在うつ伏せで寝ているという場合、もう一度考え直してみてください。枕に顔を押し付けることによって、シワの発生を仰ぎ、更に枕カバーのばい菌や汚れが肌に付着します。アメリカ国立睡眠財団は、成人あたり7~9時間(月に210~270時間)の睡眠を推奨していますが、あなたの肌を有害な菌に晒していると考えると、とても長すぎる時間ですよね。

横向き

長所:実は最も一般的な睡眠のポジションの一つで、それには最もな理由があります。それは横向きで寝ることによって、胸焼けや胃酸の逆流を緩和します。また、気道が開かれるため、いびきや睡眠時無呼吸症候群に悩まされている人たちにとっても最高のポジションと言えるでしょう。実際に、妊娠中の女性は、胎盤に多くの血液や栄養素を送りやすくなるため、このポジションで就寝することが推奨されています。
短所:顔の半分が枕に押し付けられているため、肌にとっては最適なポジションだとは言えません。また稀に肺や胃に負荷をかけることもあり、片方の腕に体重をかけることによって血流を止めてしまいしびれを引き起こすこともあります。そして、腰や肩に局部的な負荷を感じることがあり、翌朝の痛みにつながる可能性があります。

胎児の姿勢

長所:お腹の中にいる赤ちゃんのように体を丸めて寝る姿勢。専門的には、横向きの一種ですが、実は大変人気のある姿勢なのです。『Better Sleep Council』の調査によると、胎児の姿勢は、アメリカ人の間で最も一般的なポジションで47%を占めていると言われています。背骨の描く自然な曲線を補うため、腰や背中の痛みに苦しんでいる人にとって好まれる姿勢です。
短所:睡眠時に固く丸まった状態でいると、横隔膜に負担をかけたり、または呼吸を制限することもあります。夜間に頭を正しく固定していないと、翌朝首の痛みに悩まされることもあるかもしれません。

総合評価

あなたにとって最適な睡眠の姿勢は、最終的にはあなたがそのポジションで、どれほど快適に感じるかという個人的な好みの問題です。体にとって、仰向けや横向きがうつ伏せよりもよいと言ったところで、睡眠中常に、私たちの体は、自然なポジションに戻る傾向があります。ほとんどの人が一晩に20~30回も睡眠中に姿勢を変えるということを覚えておきましょう。従って、あなたがうつ伏せで寝るのが好きだと思っていたとしても、実際には横向きで寝ている時間の方が長いかもしれません。病院で特別な指導を受けたり、現在の睡眠時の姿勢が健康に害を与えていないのであれば、あなたが最も自然だと思う姿勢で眠るのが一番ですね。
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