はじめに:ちょっとしたコツをつかめば、長期的な体重の傾向を追跡できる体重測定ルーティンを組み立てることは可能です。
経時的に体重をモニターすべき理由は?
それは、体重が健康の強力な指標になるからです。食べ過ぎやバランスの悪い食事が、過剰な脂肪や体重増加につながる可能性がある一方、ストレスやファッショントレンドといった現代の生活環境が摂食障害や異常な体重減少を引き起こすこともあります。栄養不足によって引き起こされる疾患や、肥満に関連した医学的合併症を回避する一番良い方法は、やはり、予防です。ですから、体力を維持し、生活の質を管理するためにも、体重、脂肪、筋肉量を定期的にモニターする必要があるのです。
体重を計るのに最適な時間帯は?
体重を計るのに最適な時間帯は、自分が選んだ時間です。ただし、毎日同じ時間に、できれば、同じ条件の下で体重を測ることが大切です。体重は、食事や消化、身体活動により一日を通して変化します。ですから、同じルーティンを維持するようにしましょう。最も正確な測定結果を得るには、以下の条件も助けとなります。
- 朝の起床から30分後に計る
- トイレに行った後に計る
- 裸または下着姿で計る
- 同じ場所の同じ体重計で計る
- 断食後( 最大コップ1杯または2杯の水を飲む)
- 運動はせずに計る
どのくらいの頻度で体重を測るべきでしょうか?
減量したい場合は、少なくとも週に1~2回計りましょう。定期的に体重測定を行うということは、自分の体を知ることです。そして、なにげない体重の増減から、ある状態の潜在的な症状を見つけたり、生活スタイルを変える時期にきているという兆候を読み取ったりすることができるのです。長期的な傾向を追跡することは、毎日の体重の変化を気にするよりも重要です。
最終的に、定期的に体重を測定し、摂取する食事をチェックしている人は、そうでない人よりも7倍も減量できることがわかっています。それは、定期的に体重を計ることで、モチベーションを維持しやすくなるからです。
2013年にアメリカの研究者が、減量を目指す複数の人々に定期的に体重を計る(少なくとも週に2回)ように指示しました。さらに、研究者は体重に関する目標を持った別のグループも追跡。彼らには具体的な指示は出しませんでした。その結果、前者のグループは後者のグループと比較して、より体重が減少し(3ヶ月後:4.41% 対 0.37%、6ヶ月後:6.55% 対 0.35%)、より高い割合で、5% (42.6% 対 6.8%)および10%(27.7% 対 0%)の減量を達成したのでした。
Health Mateアプリでは、リマインダーを設定することで、設定した時間に体重を計る習慣をつけることが可能です。
目標体重の設定が、どのように減量に役立つのでしょうか?
目標体重の設定は、強力な効果を発揮します。2015年7月から2016年7月にかけて、Withingsのユーザーに対して実施した調査によると、目標体重を設定することで、ユーザーはより積極的になるよう促されました。実際、目標を設定した人は、目標を設定しなかった人よりも、週に約1350歩多く歩いたのです。さらに、目標体重を設定することで、ユーザーはより頻繁に体重を測定。これも体重の減少を促すとされる習慣です。実際、目標体重を設定したユーザーは、設定していないユーザーよりも約6%多い回数、体重を測っています。
ですから、現在の体重に満足していなくても焦らないで!体重測定のルーティンに小さな変化を加えれば、思っていたよりも簡単に目標体重を達成し、維持することができるのです。