筋肉は脂肪よりも重いのでしょうか?

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3月 11, 2021

「張り切って運動することにしたけれど、体重計で測っても以前と体重が一緒。もしかして、脂肪の代わりに筋肉がついちゃったから?」そんな時は、以下を読んで答えを見つけてみてください。

思い切ってダイエットを決意したとします。数値は重要ではなく、何か変えなければという決意から。健康的に減量するために、健康的な食事と運動を組み合わせることにしました。そしてダイエット前はもちろん体重測定。1週間にわたり、医師や栄養士から食事に関するアドバイスをもらい、1日置き(またはほぼ1日置き)にスポーツをしてみました。そして1週間後、体重測定の時です。緊張のなか、体重計に両足を乗せます。画面上に結果が表示されると、体重がほとんどまたは全く減っていません。配偶者、仲良しの同僚、家族、友人に自分の気持ちを伝えます。すると、そんな不満に対する答えは皆同じでした。「やっと健康的な体型になってきたからだよ!」あなたが「筋肉は脂肪よりも重いから!」と訴える前に、体重が増えた、または減っていないことは、まったく正常だと彼らは言うのです。

ついに真実が明らかに

準備はよろしいでしょうか?ではいきます。残念ですが…筋肉は脂肪より重くはないのです。天秤の片方に1ポンドの筋肉を、もう片方に1ポンドの脂肪を乗せたとすると、その重さは完全に釣り合うのです。1ポンドの筋肉は1ポンドの脂肪に等しいのですが、
 

1ポンドの筋肉が1ポンドの脂肪よりも少ないスペースを占めるのは密度の違いのためです。「同じ1ポンドの羽毛と鉄はそれぞれ同じ重さですが、スペースに占める割合が異なります」と、ヨークビル・スポーツ医療クリニックのクリニックディレクター、Thanu Jey博士(CSCS)は言います。「痩せた筋肉組織は脂肪よりも密度が高い。つまり、同じ体重でも、筋肉組織は脂肪よりも体内のスペースに占める割合が少なくなり、見かけ上は小さく見えます」。

体重が増えていると感じても、心配する必要はありません。

「最近ウエイトトレーニングプログラムを開始し、体重計上の体重が変わらない、あるいは上昇した場合、体が痩せた筋肉組織を追加していることを示している可能性があります。これは長期的に見て健康に大きくプラスになります」と、Jey氏は言います。

自分が太ったかどうかを確認するにはどうすれば良いのか

新しいライフスタイルが体脂肪に影響を与えていることを確認する最も効果的な方法は、体重に加えて筋肉量と体脂肪の割合を表示する体組成計で体重を測定することです。骨密度と体内の水分量が表示されるような製品がより良いでしょう。詳細については、「 自分の体重を可能な限り正確に測る方法 」のブログ記事を参照してください。体脂肪率が低下すると、新しいライフスタイルがきっとうまくいくことでしょう。ですので、怖じけずに、ぜひ計測してみてください。

脂肪は何のためにあるのか

どんなに一生懸命ダイエットしても、体脂肪率がゼロに近いことはありません。なぜなら、内臓が脂肪を必要としているからです。脂肪には次の2種類があります。
 

  • 必要不可欠な脂肪:この種の脂肪は、臓器内を中心に体内のほぼすべての箇所に存在し、神経や認知機能を含む身体の適切な機能を保証します。

  • 貯蔵脂肪:脂肪組織内に存在するこの脂肪は、衝撃や外傷から臓器を保護する役割を持っています。つまり、これらの脂肪も必要不可欠です。しかし、一定の割合を超えると、体にとって役に立たなくなり、むしろ危険にさえなり得ます。余分な脂肪は、筋肉や臓器から脳への信号の送信を遅らせる可能性があります。

 

脂肪レベルについてより詳しく知りたい場合は、ブログ記事 「健康的な体脂肪率(脂肪対脂肪率)とは?」 をご覧ください。体脂肪率は性別や年齢によっても異なります。詳細については、以下のAmerican College of SportsMedicineの 情報に基づいて 作成された表を参照してください。

男性
 

年齢 20〜29歳 30〜39歳 40~49歳 50歳~59歳 60歳以上
大変良好 7.1%〜9.3% 11.3%~13.8% 13.6%~16.2% 15.3%~17.8% 15.3%~18.3%
良好 9.4%~14% 13.9%〜17.4% 16.3%~19.5% 17.9%~21.2% 18.4%~21.9%
平均的 14.1%~17.5% 17.5%〜20.4% 19.6%~22.4% 21.3%~24% 22%〜25%
平均以下 17.4%〜22.5% 20.5%~24.1% 22.5%〜26% 24.1%~27.4% 25%~28.4%
悪い >22.4% >24.2% > 26.1% > 27.5% > 28.5%

 
女性
 

年齢 20〜29歳 30〜39歳 40~49歳 50歳~59歳 60歳以上
大変良好 14.5%〜17% 15.5%~17.9% 18.5%~21.2% 21.6%~24.9% 21.1%〜25%
良好 17.1%~20.5% 18〜21.5% 21.3%〜24.8% 25%~28.4% 25.1%~29.2%
平均的 20.6%~23.6% 21.6%〜24.8% 24.9%〜28% 28.5%~31.5% 29.3%~32.4%
平均以下 23.7%〜27.6% 24.9%~29.2% 28.1%〜32% 31.6%~35.5% 32.5%~36.5%
悪い > 27.7% > 29.3% > 32.1% > 35.6% > 36.6%

勇気を出して新しいライフスタイルを開始したが、体重に直ちに変化が見られない、という場合でも落胆しないでください。恒久的な体型変化を目指す場合、長期的な体重減少に焦点を当て、数値に踊らされないようにしましょう。進捗状況を把握したいという方のために、 WithingsはBody +や Body Cardio といったスマート体重計を提供しています。これらの体重計はモチベーションを維持しながら正確な身体組成値を測定するのにとても役立ちます!
 

まとめると、ここまで、筋肉は脂肪よりも重くないということ、またその原理、そしてどのように体重を記録していけば良いかについて学びました。しかし大切な事は、健康的に痩せるという壮大な旅の最中、時に友達の助言が間違っていたとしても、皆何とかして励ましたいだけだと解釈して、他人の意見を受け入れることではないでしょうか。ですので、意見は意見としてありがたく受け取りましょう。